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トップインタビュー

2024年6月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比137%の伸長

2024年6月期第3四半期におけるわが国経済は、好調な企業業績を背景に設備投資が増加する一方で、物価高による節約志向の高まりなど個人消費が弱めに推移し、足踏み状態が見られました。今後の景気は再び緩やかな回復軌道が見込まれていますが、物価の上昇や国内外の金利動向、地政学的リスクの影響など、先行きは不透明な状況が続いています。不動産業界におきましては、日銀の金融緩和策が維持され、住宅ローン金利は引続き低水準を維持しており、住宅需要は堅調に推移しました。
当社グループの2024年6月期第3四半期は、引き続き不動産売買事業が牽引し、売上高492億49百万円(前年同期比+37.0%)、営業利益24億26百万円(同▲0.7%)、経常利益22億42百万円(同▲9.3%)となりました。

通期計画達成に向け、着実に進捗

当期は、過去最高業績を更新した前期を上回る計画としていますが、通期計画に対する進捗率は、売上高で計画比85.8%、経常利益が62.3%となっています。

フランチャイズ事業では、2024年6月期第3四半末時点で累計加盟店舗数が705店舗、累計開店店舗数625店舗となりました。店舗数の増加により加盟店の密度が高まる西日本エリアでブランド認知度が向上し、新規加盟獲得が進んでいます。プロモーションと人材投資を強化し、販管費が先行していることにより、利益面では前年同期を若干下回っていますが、店舗数の増加に伴い、今後の改善を見込んでいます。

ハウス・リースバック事業では、引き続き、仕入契約件数は前年同期程度で推移していますが、毎四半期の流動化を継続しつつも、保有総額は前期末と同水準を維持しています。取組件数の拡大余地はまだ十分にあると考えておりますが、グループ全体の事業進捗と財務バランスを見ながら、さらにアクセルを踏むタイミングを見たいと考えています。

金融事業では、リバースモーゲージ保証の成長速度は着実に上昇しており、保証残高は180億円を突破しました。都内を中心に保証残高の積み上げペースは上昇しており、また、提携金融機関数は51行まで増加しました。セグメント業績としては、不動産担保融資の縮小の影響により前年同期からの減収減益は続いていますが、単四半期では、前年同期を上回る水準まで増加しています。リバースモーゲージのさらなる認知拡大と普及促進へ向けて、まずは都心部を中心に連携を深め、さらなる拡大に注力してまいります。

不動産売買事業は、引き続きグループ業績に大きく貢献しており、売上高は、通期計画を超える進捗となっています。仕入、販売ともに好調に進捗しており、積極的な人材投資と新規出店の加速により、さらなる成長を図ってまいります。

不動産流通事業、リフォーム事業においては、成長強化事業とのグループシナジー発揮に努めていますが、ともに安定した業績で推移し、通期計画に対して堅調に進捗しています。また、グループ全体としての販管費は、広告、人材投資は継続しながらも、業績に伴う変動費以外の目立った増加要因はなく推移しています。

当期は、経常利益36億円を目指す

当社グループでは、最終年度となる2025年6月期は経常利益40億円を業績目標としています。2年目となる今期は、売上高573億円、経常利益36億円を計画しています。
中期経営計画では、フランチャイズ事業、ハウス・リースバック事業、金融事業、不動産売買事業を成長強化事業として位置付けておりますが、今期も仕入が好調なハウス・リースバック事業、不動産売買事業が引き続き業績を牽引すると計画としております。フランチャイズ事業では、コロナ禍の影響による退会はおおむね一巡したとみておりますので、積極的に広告宣伝や人材への投資を行い、コロナ禍以前の純増ペース回復に努めてまいります。金融事業は、グループ全体の業績への貢献はまだ時間を要しますが、リバースモーゲージ保証残高の積み上げに尽力してまいります。
引き続き成長強化事業のさらなる拡大と、不動産×金融サービスの深化と高収益体質化を促進し、一層の成長と発展による企業価値向上を目指してまいります。

配当・配当方針について

当社は、持続的な業容拡大と収益性向上による企業価値の増大を図るうえで、株主の皆様に対する利益還元を重要な経営課題と認識しており、安定的かつ継続的な配当を実施していくことを基本方針としており、2024年6月期末の配当予想は、1株当たり43円、配当性向35.4%としています。当社は依然として成長過程にありますが、今後も、将来の成長投資と内部留保の充実及び株主様への利益還元とのバランスを勘案し、配当性向30%以上を基本水準と定め、キャッシュ・フローの状況と業績見通し等を総合的に考慮の上、配当を実施してまいります。

株主の皆様には、これからもご支援とご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。