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トップインタビュー

2025年6月期第2四半期の売上高は過去最高を更新 上半期での前年同期比減益は当初業績予想に織り込み済み

2025年6月期第2四半期におけるわが国経済は、物価上昇の影響などが見られるものの、個人消費は緩やかな増加基調で推移し、景気は緩やかながら回復傾向にあります。不動産業界におきましては、日銀のマイナス金利政策が解除されたものの、引き続き緩和的な金融政策継続により住宅ローン金利は低水準を維持しており、住宅需要は底堅く推移しています。
当社グループの2025年6月期第2四半期の業績は、前年同期比を下回ることは計画に織り込んでおりましたが、売上高は過去最高を更新したものの、不動産売買事業の大型案件の粗利益の差の影響により、利益では計画対比で若干未達となり、売上高359億27百万円(前年同期比+1.6%)、営業利益16億4百万円(同▲25.7%)、経常利益17億53百万円(同▲16.3%)、親会社に帰属する当期純利益は11億38百万円(同▲18.9%)となりました。

金融事業の利益貢献が徐々に拡大

フランチャイズ事業では、近畿エリアの新規加盟が順調に進んだことで新規加盟店舗数は前年同期比で12.1%増加し、2025年6月期第2四半期では累計加盟店舗数が714店舗、累計開店店舗数626店舗となりました。足元の新規加盟契約数は順調に獲得できていますので、退会を抑制しつつ、プロモーションおよび営業体制の強化により加盟開発のペースアップを図ってまいります。 

ハウス・リースバック事業は、HLBファンドへの流動化ボリュームの影響により、前年同期からは減収減益となっています。また、11月初旬にあった他社リースバックに関する一部報道の影響で反響数が減少し、新規の仕入契約件数が前年同期比20.6%の減少となりました。

金融事業では、リバースモーゲージが幅広い資金需要に対応できる商品として着実に広がりを見せており、活用事例の多様化が進んでいます。保証残高積上げにより、営業利益が大幅に伸長しており、高い収益性が顕在化してきています。リバースモーゲージのさらなる認知拡大と普及促進により一層の残高積上げを期待していますので、まずは都心部を中心に連携を深め、さらなる拡大に注力してまいります。

不動産売買事業は、大型案件を売却しつつ、住居系、特に中古住宅の仕入の積極化を進めていますが、在庫は順調に確保できています。売却件数も増加し、前年同期比で+33.4%となり、売上高は前年同期比で+15.3%伸長しました。採用強化・人員の増強により販管費が増加していることと、前期の大型高粗利案件の影響により減益となっていますが、新規出店によりエリア拡大を図るともに、注力事業として引き続き積極的な人材投資とさらなる成長を図ってまいります。

また、グループ全体としての販管費は、販促コストが低い不動産売買事業に注力することで、広告費が減少し、販管費全体として前年同期を下回りました。成長強化事業への投資は引き続き行ってまいりますが、生産性の向上により販管費の増加を抑制し、利益率の改善を目指してまいります。

2025年6月期計画は、経常利益40億円を目指す

中期経営計画の最終年度となる2025年6月期は、売上高700億円、営業利益40億円、経常利益40億円を業績目標としています。
中期経営計画では、フランチャイズ事業、ハウス・リースバック事業、金融事業、不動産売買事業を成長強化事業として位置付けておりますが、不動産売買事業が引き続き業績を牽引する計画としております。大型案件による押し上げもありますが、住宅系の売上高がしっかりと伸びており、中古買取再販も順調に拡大しています。営業人員の増強も進み、新規出店もできていますので、さらなる成長を図ってまいります。フランチャイズ事業では、ようやく純増ペースに回復してまいりましたが、新規加盟のペースをさらに引き上げていきます。拡大余地のある首都圏を始めとした都市部の開拓を促進すべく、積極的に広告宣伝や人材への投資を行い、エリアの拡大に努めてまいります。金融事業では、リバースモーゲージ保証残高の積み上げペースはさらに加速することを見込んでいます。収益性が高い事業であることは、次第に数字に表れてきておりますが、ポテンシャルはまだまだ大きいと感じています。また、取扱件数が増加することで、付随する不動産取引の獲得も増えてくることが期待できますので、グループ収益への貢献が大きくなることを期待しています。
引き続き成長強化事業のさらなる拡大と、不動産×金融サービスの深化と高収益体質化を促進し、一層の成長と発展による企業価値向上を目指してまいります。

配当・配当方針について

当社は、持続的な業容拡大と収益性向上による企業価値の増大を図るうえで、株主の皆様に対する利益還元を重要な経営課題と認識しており、安定的かつ継続的な配当を実施していくことを基本方針としており、2025年6月期の配当予想は、1株当たり45円(配当性向33.9%)としております。当社は依然として成長過程にありますが、今後も、将来の成長投資と内部留保の充実及び株主様への利益還元とのバランスを勘案し、配当性向30%以上を基本水準と定め、キャッシュ・フローの状況と業績見通し等を総合的に考慮の上、配当を実施してまいります。

株主の皆様には、これからもご支援とご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。