【書き起こし】2018年6月期第2四半期決算説明

  • 【2018年6月期第2四半期 決算トピックス】
    みなさま、おはようございます。どうぞよろしくお願いいたします。
    それではまず売上ですけれども、約95億3,000万円、前年比11.1%増。営業利益は約8億8,800万円、約38.7%増。経常利益約7億7,800万円、約40.9%増ということで、過去最高益を出しています。

  • 【2018年6月期第2四半期 連結損益計算書概要】
    特に見ていただきたいのは経常利益率です。昨年は6.4%ですが、8.2%に向上したということで、昨年発表しましたストック事業をどんどん伸ばしていこうと、利益率を上げていくということを、しっかりと計画通り進めています。
    そしてもう1つ、優先出資の経費が4,459万円かかっておりますが、こちらが営業外費用・販管費に少し含まれています。

  • 【2018年6月期第2四半期 連結貸借対照表】
    そして、貸借対照表ですが、特に見ていただきたいのが自己資本比率です。優先出資で(株式資本が)約30億円入り、昨年の自己資本率13.7%から26.9%に増加しております。有形固定資産の97億円はリースバックの商品物件になります。

  • 【株主配当について】
    そして配当ですが、今期は配当性向25%以上と宣言していますので、最低でも25%より少しでも多く配当が出せるよう、頑張っていきたいと思います。

  • 【中期経営計画(2016年8月発表:~2019年6月期】
    それでは、中期計画の見直しを報告いたします。このように計画を発表しています。今のところ順調に進捗しているということになります。

  • 【中期経営計画:2016.8.22発表 残2年】
    そして(中期計画の)あと2年の中で、このようにしっかりと計画どおり行っていこうと思います。

  • 【業績推移:売上高・経常利益の推移(連結)】
    ここで少し見ていただきたいのですが、計画として今期は8.2%の経常利益率と発表しており、第2四半期までの経常利益率が8.2%になっています。ちょうど8.2%に収まっていますので、6月末時点でどうなるかわかりませんが、非常に計画性が高いと思っていただけると嬉しく思います。

  • 【賃貸ブランド設立】
    成長戦略についてご説明したいと思います。
    すでに発表していますが、1月から「RENT Do!」というブランドを作って賃貸事業に参入し、加盟募集を始めております。こちらも国内1,000店舗を目標としていますが、「なぜ今頃賃貸なのか?」ということを言われます。
    何点か理由はありますが、理由はまず、大手賃貸のフランチャイズ本部は、なかなか出店するエリアがないという現状があります。フランチャイズというのは、ハウスドゥ!も同じですが、エリア制をとっていますので、エリアが埋まっている所に入りたくても、入れないという現象が起こっています。エリアがないところには入りたくても入れないということは、新たなブランドを提供すると、フランチャイズ加盟のニーズがあるというのは間違いないです。最近ハウスドゥ!も徐々にブランド化されてきていると判断しましたので、古田(敦也)氏を(イメージキャラクターとして)使っていただく。古田氏をお店に出していただいて、おそらくニーズがあるだろうということで、スタートしています。さっそく多くのオファーが来ています。  
    そしてもう1つの理由は、現在のハウスドゥ!との相乗効果です。賃貸業者のプロたちがハウスドゥ!に入ってくれて、賃貸事業から売買に持ってくる、売買でローンが通らない方々を賃貸に持ってくる、非常に相乗効果が高いということを加盟店様から教えていただきました。そうすると、賃貸をやるべきだということです。  
    もう1つの理由は、実は空き家が増えてきた、賃貸物件が余ってきたということは、これは賃貸のプロからすると非常に危機感を持たれているということです。しかし、私たちからすると、物件が余っている時こそチャンスだという判断をして、参入したということです。

  • 【賃貸ブランド設立】
    そして、もう1つの武器は、実は前から私は思っていたのですが、ようやく実現した、部屋の時間貸しです。これは京都の山科にある我々の所有物件で一度試してみて、非常に予約が入ってくると、非常にニーズがあるということを判断した結果、これを事業化しようと決めました。
    これは、クラウドサービスを作って、スマホで検索して、空き家の部屋を確認して、スマホで予約する。そして、スマートロック(オートロック)で入って、退出するとクレジット決済されるというものです。この仕組みがあると、非常に手軽に入室・退室ができ、そこに人はあまり介在しないということで、運営ができます。スペースマーケットという会社がありますけれども、我々は空き部屋を専門にしていこうと考えています。

  • 【欧米流エージェントスタート】
    そして、これも新たにスタートしています、「欧米流エージェント」ということですけれども、我々日本の不動産業界の営業は正社員制度です。世界の基準の常識からすると、おかしいというか、日本は少し変わっています。外国へ行くと不動産企業は自営業者の集団になっています。ですから、これを日本でもやりたいと思って、スタートしました。
    すると、非常に良い方がどんどん応募をしてくれて、「『ハウスドゥ!』さんの名刺が使えるんですか?」「どうぞ使ってください」ということで、自営業者の集団を作っていこうと、保険業界の営業のような形態です。ですから、フリーで動いていただいて、最低でも約50%から配分として出そうと考えています。100万円の売上があれば、50万円は持って帰ってくださいと、その分は給料を出しません、出勤もいらないです。週に1回、2時間ほど報告に来ていただいたら良いと。そして、電話対応は当社が行います。ただし、保証人や損害保険や不正保険などに入ってもらうなどはしてもらいます。ですから、もし、営業マンが悪いことをしても、セーフネットで保険がおりるような仕組みで、新たな不動産業界を作っていこうと考えています。

  • 【10年ビジョン】
    我々の強みは、販売力、査定力、信用力、全国対応と地域密着型です。1,000店舗になると3万~5万世帯に1店舗になります。お客様は我々を大手チェーンと思われていますが、より強固な大手チェーンが地元にあるという状況は、日本で初めてです。大手の不動産会社さん、財閥系などは地域密着型ではありませんので、我々がこれを実現すると、我々が日本のスタンダードのサービスチェーン店になるということです。そうすると周りも同じような戦略を打ってくるだろうということです。人間というのは真似をする生き物ですから、成功事例を真似してくるということです。ですから、それによって不動産業界が変わっていくという考えをしております。大いにライバルが出てきてほしいと思います。
    そして賃貸ビジネス構想は着手しております。高齢者ビジネス構想は今からやっていきます。高齢者サービスの会社との事業提携やいろいろな事業を、検討して接触しております。とくにやりたいと思っているのは高齢者施設の紹介サービスを検討しております。他社と組むか、自社で行うかは、まだ決定ではありませんが、老人ホームなどのサービスは、政府の規制であまり宣伝してはいけないようで、CMを打ってはいけないというルールがあるらしいです。しかし、自分のところのアピールはいろいろな方法で、当然しますよね。でも、お客さまからすると探しにくいし、聞きに行くと、自社のところの良いところだけ言う、悪いところを言ってくれない。ちゃんと中立的に仲介してくれるサービスが必要です。少しはそのような会社がありますが、ビッグカンパニーはありません。そういう部分を狙っていっても良いのではないかと思います。リバースモーゲージや、高齢者をターゲットにしていくと、最後の高齢者の出口も考えないといけません。そういうサービスも必要ではないかと思います。
    そして、不動産信託構想も、ぜひやりたいと思っています。ですから信託免許が欲しいと考えています。買収案件などがあれば、是非お願いしたいんですけど、信託もフルに使っていきたいと思います。信託は不動産保全ができますから、リースバックも本当は信託で購入したいのです。倒産隔離をしていくとお客様から安心を得られると。今回のコインチェックもそうです(2018年に発生した、仮想通貨取引所に対するハッキング事件)。信託口座であれば、振り込んで、お金が返ってこないという問題にはならないのです。
    さらに信託口座を使って、高齢者の不動産や小型の不動産を預かって、我々がコインパークを運営すれば良いと思えばコインパークを我々の資金でやってあげて、収益を上げて配当を出します。そしてお客様が受益権を持って相続もできるし、配当も受け取れ、いつでも再度購入できるようにする。大手不動産会社は、すごく大きい不動産しか扱わず、小型の不動産はやらないので、我々はそこを攻めていきたい。例えば、商業地に木造の古い家があるとします。(高齢の)年で、借金してまで建て替えたりするのは嫌だな、でも手放したくない、という場合、我々から見て商業ビルを建てたほうがいいとなったら、任せていただき商業ビルを建てて、テナントやマンション複合にして、我々が投資した分を先に回収しながら配当を出していきます。要は現金の投資信託のようなものです。これの不動産バージョンと考えていただければよいと思います。投資信託では、株などはけっこう相場変動がありますが、不動産ほど堅いものはないと思っております。これがもしできればすばらしいと思います。
    高齢者ビジネスを考えている中でいろいろ接触していくと、老人ホームに入った方々は不動産を持っていたいらしいです。それを聞いて不動産信託構想を思いつきました。手放さずに運用してあげて、配当をあげて、これならすごくニーズはあると思っています。自ら借金はしたくないけど、いつかは間違いなく返してくれるのだったら、預けて運用しておいて、となるんじゃないかと思っております。小型の不動産は大手が手がけない、というのは非常にニッチかもしれませんし、現金ならば投資信託や証券会社などへ預けているのに、不動産はやっていないというのはもったいないですよね。是非これを実現していきたいと思います。こういうニーズがあることを、もう見つけました。


  • 我々は今後、高齢化社会の中で、高齢者に焦点を当てていこうと考えています。わたしは仲介から始めております。仲介はもともと、若い方、第一次所得者をターゲットにしていたのですが、今後高齢者が増えるのであれば、高齢者をターゲットにしていこうと考えております。

  • 【必要な事】
    高齢者のお持ちの不動産を流動化というか、価値を出していくと、日本経済は非常に活性よく動くのではないかと思います。いつも思うのですが、なぜ安定する不動産の換金性が低いのか、証券であれば100万円を証券会社の口座に入れると、3倍まで証券は買えるのに、不動産だけは審査して1ヶ月ほど待って融資できませんとか、売ると出ていかないといけないですよね。お金は便利ですが、不動産は不便なのです。不便でも、それなりの環境さえ整えば便利になるはずだということで、我々が、本当の問題だと認識して取り組んでいきたいと思います。資産を生かして資金供給してもいいし、換金性が高くなるよう、さまざまな部分をやっていきたいです。

  • 【ハウスドゥ!グループの「不動産+金融」】
    そして不動産をリースバックや、担保融資、リバースモーゲージなどと、先程の不動産の信託運用を組み合わせていくと、いずれかを活用していただいて豊かな老後生活を送ってもらえるということを考えております。

  • 【ハウスドゥ!BANK構想】
    そして前にも発表したかもしれませんが、まずこういうことも必要じゃないかと思います。我々が不動産を評価して、だいたい7割ぐらいを目安に融資枠を設定していきます。融資枠内でお客様はスマホでいつでもお金を出し入れできる。これはアメリカでは既にあります。モーゲージバンクという不動産専用の銀行があって、そこのオンラインサービスということをやっています。我々もそれをやりたいと思っておりますが、リバースモーゲージの銀行さんとの提携で実現すると思います。情報漏洩対策やセキュリティはしっかりやらないと、盗まれてはいけないので、1,000万円単位、2,000万円単位で、例えば枠内であれば1,000万円を出して、1週間後に1,000万円を返します。1,000万円について、1週間だけの金利で済み、わざわざ審査もいらない、出し入れ自由だということです。これをすると非常に便利でニーズがあります。
    簡単にいうと、いつでも不動産をお金に換えられるのです。要は融資です。不動産を細切れに流動化できるということです。この裏側は、不動産のAランクで安全、Bランクは中、Cランクは一番リスクが高いと。市場より3割ダウンなのですが、銀行や投資家がいろいろ投資したりします。これをシステムでやると、いつでも投資家や融資銀行が回収し、ネットで3ヶ月後に我々が回収したいとなれば、次の融資先となる銀行や投資家などが金利を競争してもらうとか、こんなのもおもしろいのではないかと思っております。今は債券など、いろいろとコストが高いことをやっていますが、もうこんな世界がやってくるのではないかと思います。おそらくこういう時代を、我々は創っていけると思っております。このように、いろんなことに取り組んでいきたいハウスドゥ!グループということです。